2006年06月04日

冷たくも美しく萌え「ロバと王女」

いつかは必ず見たいと、長年執着し続けてきた映画、「ロバと王女」をとうとう見てきました(@^^@)
1970年のフランス映画、監督はジャック・ドゥミです。
これのデジタル・ニューマスター版ができたってのを某新聞で読んだ時は目をむき、目を疑いました。で、あまりに嬉しくて舞い上がってしまった為か、てっきりDVDが出るって話だと思いこんでしまいました。(しかし、あまりに私らしいパターン(^^;))

ところが、このDVD、アマゾンその他で探しまくっても、どこにも出てません。まだ発売前なのであろうと思い、あせらず待とうと思いました。
なにしろ、苦節(でもないか)ン十年も待っていたのですから。

しかし、あまりにいつまでたっても出てこないので、変だにゃー、ともう一度調べたら、なんとそれは、映画館でデジタル・ニューマスター版が上映されるって話だったのぢゃーーー!!!

ヒエー、今頃そんなこと言われても、きっともう上映終わってるよと、涙目で上映館をググりました。そしたら、地方上映の後、東京に戻ってきて、飯田橋ギンレイでやるってわかって、ホーーーッ(^^;)
ちなみに、DVDは、7月28日に出ることになったそうで、これで本当に完全に安心したのであった(o^o^o)

ジャック・ドゥミ映画といったら、「シェルブールの雨傘」(1964年)が日本では一番有名なのかな。その次が、「ロシュフォールの恋人たち」(1966年)でしょうか。(このあたり、私はリバイバル上映やTVで見ましたです。)

1970年の「ロバと王女」は、大御所となってからのドゥミが、彼を恩人と思っている、カトリーヌ・ドヌーヴを主演に思いっきり遊び心で作った映画だったんじゃないでしょうか。
実際のところ、ジャック・ドゥミの他の名作と呼ばれる映画と較べたら、映画としての出来自体はどうやらあまり高く評価されてないらしいです、「ロバと王女」。

ちなみに、この3作ともミュージカルで、作曲家は、いつもドゥミとコンビを組む、ミシェル・ルグラン。ミュージカルですから、短いセリフも全部、歌になっています。もちろん、長く一曲歌うシーンもあります。
でも、「ロバと王女」の場合、役者達が本職の歌手ではないので、音楽はきれいだけど、歌がすごくいいってわけではないように思います。(シェルブールとロシュフォールに関しちゃ歌は本職の歌手が吹き替えていたような。。)

ついでに言うと、この映画、ストーリー的には、ペローのおとぎ話をほぼそのままなぞってるわけで、登場人物の心情や行動には理屈もリアリティもたいしてありません(ホント)。そういう意味での納得や感動を求めてはいけないみたい。お姫様だからこれでいいのさ、王様だからこれでヨシ、ってな感じです。

歌に関しちゃ、実はこの映画の最初の方で、カトリーヌ・ドヌーヴが歌い始めた時、この不安定な音程でこんなに長く歌っちゃっていいのか、許されるのかとハラハラしたくらいでし。(ま、まさかあれってプロ歌手の吹き替えじゃないよね。)

だけど、この映画ってそもそもそ〜んなこともこ〜んなことも気にする映画じゃないんですね。見始めてすぐわかったことなんですが、なんといっても、これは、当時27才のカトリーヌ・ドヌーヴの異様なまでの美しさを見る為の映画だったんです。この中じゃドヌーヴはヘタな歌を歌っちゃおうが、セリフがバカっぽかろうが、何をしてもカンペキに許されるんです。

もちろん、他にも見所はあります。
批評家は、これでもかっていう耽美な衣装や仕掛けや舞台装置を見所に挙げてます。ま、ところどころ、おとぎ話ということを意識しすぎたのかちゃっちぃところもありましたが、確かに、青の国、赤の国の舞台装置や、キャラクターのメイクなんかは、今見ても色あせません。もしかして、後年のスター・ウォーズなんかにも影響を与えているんじゃないでしょうか。

だけど、それだって、衣装をとっかえひっかえして出てくるドヌーヴの美しさに較べたらどれほどの意味がありましょうや。てか、そう思わせるほど人間離れしてきれいなんです。

なんつか、「源氏物語」で、少年時代の光源氏が美しすぎて不吉だ、とささやかれたのまで連想してしまいました(^^;)

・・・実は、私は、ドヌーヴってそれほどは好きじゃなかったんです。
単なるブロンドじゃん、それも偽の、って思ってたこともあるくらいで(笑)だけど、もう理屈でもなんでもなく、見直さざるをえなくなるほどきれい。髪がブロンドの極致っていうか、金色がかったカスタードクリームみたいな色なんですが、その色と同じくらい、現実離れした美しさ。この髪もほんまもんじゃないなんてとても信じられないほど似合っています。

で、なぜ似合うかというと、顔かたちが冷たいほどに端正だからだったんですね☆
ファンの人には、今頃気付くなよなんて言われそうですが、とにかくすっきり端正な薄い顔。
そして、ほとんど胸の膨らみを感じさせない、スラリとスレンダーなお姫様体型。
白痴美に近いような、冷たくて清楚な美少女役を演じるのに、もーもーこれ以上のモンはありませんや。

そして、(あるとすればですが)その次の見モノは、その父王役のジャン・マレーでしょうか。
とにかく不気味なまでにカッコいい美中年であります。「エロイカより愛をこめて」で、少佐にさんざん「カボチャ」と言われていたような、ちょーちんブルマー風ズボンと、タイツ、そして、マント、という冗談みたいな格好が、似合いすぎ。なんというか、こういう格好をしても、カッコいいんです。見てて恥ずかしくないんです。ま、多少妖しいかもしんないけどさ(^^;)

それから、なんかわけわかんない変な妖精役の、デルフィーヌ・セイリグ。これまたフワフワして夢のようにきれいなブロンドの熟女です。

なんといってもおとぎ話なのだからでしょうが、こうした、人形のように美しい登場人物が次々に出てきて、皆が固唾を飲んで見守る中(?!)、ようやく登場するのが、王女様の相手役、赤の国の王子様です。

いったいどんな役者だったら、ここで浮いてしまわないでしょうか??
髭の剃り跡がうっすらと青いような精悍な美青年でも出てきたら、どないしよ(;>_<;)
もうすべておしまいです。ぶちこわしです。責任者、出てこい!です。

でも、ここでのジャック・ドゥミの選択は賢明でした。
「ロシュフォールの恋人達」でもドヌーヴの相手役だったジャック・ペランを使ったのです。

      ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

ええと、今回も長ーーい前置きですんません(^◇^)
てか、すみません。今までのは、ぜぇ〜〜んぶ前置きです。
だって、私がこの映画に執着し続けていたのは、
もちろん、このジャック・ペランを見たかったからなんだも〜ん(爆)

実は、私は、小学生の時、古本屋で買った古い「スクリーン」でこの人の笑顔を見て、みょ〜に気に入り、ずーっっっとこの人のファンで、この人萌えでしてん。(いわゆる一目萌えってやつでしょーか(^^;))
それからテレビの深夜映画で、モノクロ映画「鞄を持った女」見て、ますます萌えましてん。
さらには、「家族日誌」(これもモノクロ)で昇天しましてん(^◇^)(てか、一つ目の魂は、ここで完全に消費されてしまったのじゃ)

何に、そんなに萌えたかっていうと、この人のはかなさってか、繊細さってか、不安定さってかにです。(内包された矛盾とも言ったりして(^^;))
この人って、パリの文化人の家庭に産まれた、おぼっちゃまなんです。俳優としても、「育ちはいいんだけどよんどころない事情(たいていは自分自身の甘さのせい)でどんどん不幸になっていく美少年または美青年」みたいな役が定番だったようです。

ただし、(私には)美形ではあるけれど、造形的にはそんなにハンサムとは思えません。
おでこが出ているし、顎がしゃくれてる。
可愛いらしい童顔なんだけど、とても神経質そうな顔なんです。
よく言えば繊細っていうのかな。
そして、ブロンド。(実は違うのかもだけど、ブロンドの役が定番)

今回の映画では、ドヌーヴのブロンドと対比させるためか、髪はダークブラウンです。これってあまり似合わないかも。でも、やはり王子様は髪がダークじゃないといけないんでしょうね、おとぎ話では。だけど、それでも相変わらず可愛いです。なんつか、キュンキュン言ってる子犬みたいな、可愛いらしさ(笑)だいたい、どう見ても、17−8才にしか見えないっす。
ペランは、ドヌーヴより2つ年上ですから、この時、30才に近いはずなんですけど、ウッソーとしか言いようがありません。ヘタするとお姫様よりいたいけな感じの、年下&弟風の王子様です。

だからでしょうか?
この映画でも、「ロシュフォールの恋人達」の時と同じく、この2人には、
キス・シーン一つありません!(T_T)
最後が2人の結婚シーンだってのに、これって信じられます?!
いくらおとぎ話だからって、てか、おとぎ話だからこそ、最後は美しい誓いのキスで終わるもんだと思って期待してたんですが、とうとうありませんでした!!!

それもあってか、どうも最後まで、この冷たくきれいなお姫には、このガキっぽいオージなんてほんとは眼中にないんじゃって感じがつきまといます。けしからんことです。

・・・ところで、これ読んで、某氏が、超美人だけど気の強そうなドイツ人ブロンド妻より年下&キュートに見えたことを連想される皆さんもいらっさるのでは、と思います。さらに、完璧に尻に敷かれてた風であったとこも・・。
てことで、私は、つくづく、ほんのガキンチョの頃からこういう受けキャラ(ワハハ)が好きだった自分の将来(って今ですが)を憂える気持ちになりました。(てかもう遅すぎ!!!)

話し戻りますが、この映画、キス・シーンは省エネ・カットでも、どうやら設定的には10代半ばから後半らしいこの2人が、楽しそうに遊んでいるシーンは出てきます。
真っ白な衣装で、草原でゴロゴロころげまわったりしているんですが、2人とももーとにかく可愛い。万年美少年ペランのお陰で、大人顔のドヌーヴも本当の少女のように見えちゃいます。

この映画のペランは、他にも、赤の国だからってんで、赤い大きなボンボンつき帽子をかぶって出てきたり、ジャン・マレーと同じく、カボチャにタイツだったり、サービス・カット出まくり(^◇^) そして、そのすべてが超可愛いのでした。
それもすべて、童顔に加えて見事なまでに細身の王子様体型だからなんでしょう。いやー、この人がスタイルもこんなにいいなんて、知りませんでした。眼福、眼福。あ、ヨダレこぼさないでください(^^;)

てか、20数年後の「ニュー・シネマ・パラダイス」の大人のトト役で棺桶かついでいた時のあのたくましさは、まだ毛ほども見られないんです。ま、あれはあれで、イケてましたけど。

さっ、「ロバと王女」のDVD予約に行ってこよーっと!(^◇^)
posted by miquage at 00:08| Comment(0) | TrackBack(1) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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Tracked: 2006-08-21 22:49
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