2004年10月11日

PLUTOに関する取り越し苦労

PLUTO第一巻、すごくよかった。
よかったんだけど、それだけになんか重たい気分です。
第一巻が出る時に、新聞じゃ全段使っての広告、出た直後にも広告、そして、電車内で吊り広告、さらに、同時発売で豪華版発行・・・・!

実は、普通版を買ってしまった後で、帯に「豪華版同時発売」と書いてあるのに気づいた。そしてかなり腹が立った。なんつー商業趣味。だけど、書店に行っても、豪華版は影も形もない。少なくともうちの近所じゃ3店とも無かった。

売り切れていたのだろうか。それとも同時発売には間に合わなかったの?
で、その豪華版をやっと昨日手に入れた。普通版買った後だし、買うかどうか、当然かなり迷った。

買ってよかった点は、原作の、鉄腕アトム「史上最大のロボット」が読めたこと。
悪かった点は、ますます、この、PLUTOという作品に課せられた運命みたいなものに暗澹としてきたってことかな。

漫画家としてもうこれだけ成功している人が、鉄腕アトムに挑戦するって、本当にすごいし、期待してしまう。だからこそ、単行本ももっと普通に発行できなかったのかな。これじゃ、最初からいきなりメジャーじゃない。

浦沢直樹に関して言えば、「Monster」の後の、「20世紀少年」はすごくいいらしいし、私も読んでみようと思っている。「Monster」自体も、原作は(私にとっては)ハズしてくれた作品ではあるが、深夜枠でやってるアニメの方はなかなかいいと思う。

だからというか、だからこそというか、連載一年で、単行本第一巻が出た時点で、ここまでブチあげていいのか、と思ってしまう。読者側からすごいって盛り上がって自然にっていうのじゃなくて、プロデュースしてる側から、すごいぞ、すごいぞ!って言われても、まだやっと1巻が出たところじゃない、って言いたくなってしまうのだ、私なんかは。

これで、これからの内容が期待はずれだったら、どないするんだろう?
だいたい、これだけ大作にして成功作であることを運命づけられてしまってて、作者が自由に才能を発揮できるのだろうか。

というのも、今からすでに、浦沢直樹の好きな(?!)衒学趣味というか複雑性というか、いろいろなSFや手塚作品へのオマージュめいた、思わせぶりの片鱗使用(ひらたく言うとパクリ)がけっこう目につくからだ。それがイヤってわけじゃない。だけど、なんかこんな余計なことせんで、純粋に作品の面白さを追求してくれへんかな、と思ってしまう。

そう、大向こうを意識しすぎ、なんだよ。こうして早くもメジャーになってしまうと、ますますその傾向が強くなってしまい、自由に冒険できなくなるんじゃないの?

とにかく、私としては、作品としての純粋な独立性を保って貫いてほしい。そのくらい、自分自身に誠実であってほしいのじゃ、、、なんてね。

うーん。これはいわゆるひとつの取り越し苦労ってやつなのかなあ。。。
posted by miquage at 22:59| Comment(2) | TrackBack(0) | 少年漫画>女性漫画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
「Monster」はずしましたか? 私は連載中に同時進行で読んでいましたが、なかなか進展しないイライラ感はありました。でも漫画の連載って、1話完結でなければ割とみんなそうだよね。
浦沢が(文章で)書き下ろした「もうひとつのMonster」は読みました? 私はこっちのほうが面白かったですよ。
Posted by 美也子 at 2004年10月13日 08:53
漫画のMonsterは、ストーリーより、出てくる外人のリアリティーのなさが割とダメだったみたいです。
外人なのに日本人みたいな顔の、主役の女の子も違和感あったけど、絵柄が外人なのに、考え方や行動様式が日本人ぽい登場人物が多くて(^^;)
でも、アニメだとそれがあまり気にならないので、割と面白く見れています。
ということは小説も面白く読めるかも、ですね。
Posted by miquage at 2004年10月17日 00:48
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